あらすじは読まずに批評派

 私は、ピクシブで二つのグループに入っています。二つとも批評を行うグループで、盛況なグループとして今も存続しております。(一時にしたらかなり静かになってしまいましたが)利用者として有り難い限りです。


 そこでの私は、「あらすじは読まない」を徹底しております。あらすじは、正直、あると邪魔です。あれの書ける才能っていうのは、キャッチコピーの才能ですんで厳密には小説書きの才能とは違うものですので、騙されてしまうからです。

 どうしても先入観が植え付けられるので、それを防ぐ為に最初から読みません。


 どうせ読むべきところまでは読むので、内容勝負なので、あらすじは不要です。

 そういう考え方なのですね。(笑


 市販の本でも、あらすじ部分はキャッチコピーの巧い専門業者にでも下請けしてもらった方がよほど合理的だと思っています。タイトルもね。


 装丁が外部受注ならば、作家の能力が反映しない部分はそれこそ全部外注して、そっち方面で才能がある方に別受注した方が合理的。どうせ読者にとっては内容こそが大事なので、それにたどり着くまでの全ての工程はCMの一環と捉えるべきだ、というのが私の持論です。


 作者さんの中にはタイトルにコダワリのある人も多いと思うので、なかなか難しいことだとは思いますけどもね。


 世の中の商業商品、例えば化粧品なんかは、中身の液体とか固形のクリームしか研究者はタッチしないじゃないですか。分業なんてのは当節、当たり前のビジネス論。そこら辺からが、出版業界は時代遅れなのではないかと思います。


 そして、代わりに私は「冒頭斬り」をいたします。


 なんの予備知識も入れずにいきなり読み始めるのですから、私が冒頭を読む際には先入観ゼロの状態です。場合によってはさらに厳密さを増すためにタイトルすら読まないくらいにそこは徹底させます。

 どんな物語なのか、どんなジャンルのどんな文体なのか、まったくの未知数。それでも私は元からラノベ系統の物語や文体が嫌いですので、それの分のマイナス感情というものは、最初に登場した単語一つで醸し出されるものだったりします。


 さて、冒頭を読み出して、ラノベであるかそれ以外であるかは重要です。ラノベだったらそれ以上にはもう文体に関しては言及のしようがなくなるからです。本当に基本的な「読みやすさ」に関するいろはしか書きません。

 あるボーダーまでは、ラノベと文学文芸の技術というのは共通していますが、あるラインを超えたところからは理屈からが違ってくるので、門外漢である私にラノベの技術面は何も言えない、という事です。


 で、同じ講評グループでは冒頭斬りする私に、最後まで読んでから結論した方が良いのではないかと仰る方が多くいらっしゃいます。しかし、私は正直、人間なのです。

 どんな物語も面白いと思えば面白いのです。他人は面白くないと言う要素だって私は楽しめる。チラシだって楽しく読める人間を舐めないでください。こんな人間の、内容に関するアドバイスなんてアテになるわけないでしょう、聞くだけ無駄に決まってるから最初からそこは触れないのですよ。

 内容に関しては、統計的なデータやセオリーでの意見しか述べません。日常風景を書いてもダメだ、とはよく書きますが、私は楽しもうと思えば楽しめるんですよ?


 なんだって楽しく読めるようになります。


 それは当然です。けれど、重大なポイントは、という事なんで、冒頭部に我慢ポイントがあったらそれを指摘して批評は終了です。

 その箇所から先を読むとは思わないからです。冒頭部ですよ? まだ何も収穫がないのに、リスクが先に出てきたのです。他のモノに当たるだろうから、そこで終了です。


 冒頭をすんなり読ませられない作品なんてものは、話にならないのです。


 


 ブーメランで自分にザックリ突き刺さったのでこの話はこれで終了です。orz


 

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