「世界公正仮説」
「良い人には良い事が起き、悪い人には悪い事が起きる」という考え方。これは正しいと思っています。
悪人には天罰が下り、善人は報われる、というもので御伽噺や説教話のベースによく敷かれていますよね。ただこれは反面で、例えば「痴漢に遭う女性は、女性の側にも何か落ち度がある」とか「イジメられるのはイジメられる側にも問題がある」というような被害者側への非難を生みますよね。
まぁ、これ自体も一理あるとは思うんですけどもね。夜道を一人で歩いていたら危険ってのは解かりきった事ですし、性格に問題がある子は相手を苛立たせるのも理屈じゃ解かるものです。
ただ、イジメに関しては「それはイジメていいという理由になんぞならん」というギロチンで一刀両断だし、痴漢についても「襲っていいという理由になんぞならん」というわけで、痴漢に関してはそれで減刑される事などありえないでしょう。
なのですが、対策を採らなかったのが悪いという事とごっちゃにされる帰来はあるかなとも思うのですね。
車がエンスト起こしたとかの事故は整備しなかった運転手の過失もあるでしょう、けれど、それと同じ感覚で痴漢を考えるのは違う、と。
だけど、心理学的には「良い人なら悪い事は起きない」という短絡を生み出すらしいのですよね。ニュースを見て、一瞬で思い浮かぶのは感情の発する意見なわけです。それはとても幼稚で短絡で反射的な意見なのだと叩き込んでおけば、まず、いの一番に自分を疑いますから、そういうので恥を掻くケースは抑えられます。(笑
善人は報われ、悪人は天罰が。これは正しい、と書きました。
この世の中、起きる事柄はだいたいが運で決まりますよね。でも、運の良し悪しだけで決まるわけじゃないと思いますよ。
色んな事を桶屋理論で繋げていくと、物質界と魂の世界、両方あるからトータルで公正になる、という、なぜ魂が世界構成に必要だったかの謎が解けるんですよね。
それで言うと輪廻もあるし、運命もあるし、魂もあるんだけど、霊界は必要ない、という感じになります。別に物質界でフヨフヨしてたっていいんですもんね。輪廻が前提なら否応無く物質界に絞り出されるのが魂。電波とかと一緒。あるいは精神だけの生命体とか、あったっていいわけで。
これですと、ワンゲームで結果は出ないんで、その時の行動で一時的に優位に立てたとしても、そのペナルティを死後に払わされたら生きてゲームを続けているプレイヤー達には見えないわけです。
一見では、人を苦しめて金を得て、幸せに人生を歩んだように見えたとしても、死後にものすごいペナルティのトークンをどさっと背負わされても、生きてる人には見えない。で、人は次に生まれる場所を、自分じゃ選べないんですよね。
では、実際に紛争地域だとかに生まれてしまっている人が、前世では悪人だったのかと言うと、そうとも言い切れない。
なぜなら、金儲けを一概に悪だと思っている人など居ないでしょう、という事です。ただ、その人がどこかに投資したとする、その投資先が悪事を働けば、その責任は金を出した人にも及ぶので、善人でも悪事に加担する危険性は特大である、と。
救う手段が殺すことでしかなかった、とかね。そういうのもペナルティになるなら、逆に生かしたことがペナルティになるかも知れないわけです。
だってさ、ゲームだとして考えてみてください、そんなに簡単に攻略法が見つかるモノなんて、面白くないじゃないですか。すごく複雑なシステムを持ったゲームだと考えればいいんです。宗教じゃ言うでしょ、「神のお考えは深遠である」て。これも正しいと考えますね。
ただ、明示されているルールは幾つかあって、その一つが「善人は報われ、悪人には天罰」なのですよ。ただ、罰が当たる場面に遭遇出来る確率はとても低いですよね。
自身に何か、環境的あるいは身体的なペナルティが付いていたとしたら、こう考えるといいです。
「何か前世でポカをして今回はマイナススタートらしい、取り戻す方法とかヒントをくれているはずだから、何をすべきかを考えよう。」と。
さすがに神さまもそこまで意地悪なゲームマスターじゃないと思うんで、挽回のヒントは日々提示されているもんだと思います。
中には対人に一極集中のペナルティ食らってる人とか、どんな形でペナルティ食らってるかはそれぞれだけど、ペナルティ持ちでないプレイヤーは居ないと思うんだな。人類発生からすでに数千年経過してますんで。
だいたい人は、人生のうちで自分の問題に向き合うか、自分の傍に居る誰かの問題に向き合うようになっていると思いますよ。
あと、「努力は必ず報われる」も正解と思うなぁ。
ただ、「どこまでやればOK」かは見えないからね。自分で決めたラインまでやって報われないなら、公式はもっと頑張れだったって事で、「結果が出てないなら努力不足」は正解でしょ。報われる、のカタチだって予想とは違うかも知れないし。
でも、無駄な努力などはないだろうと思うんだよね。言葉の綾でよく使うけども。
私は今の人生、「一回休み」でのうのうと生きてきたわけだけど、同じように恵まれた環境に生まれて幸せを謳歌している人でも、一回休みじゃない保障はどこにもないんだよね。次の人生は苛烈かも知れない。その覚悟を促す徴だってきっと受け取っている。なもんで、ちょっと疑ってみるべきと思うんだな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます