第7話 ぜんぜんだめ

デザイン学校でもそれなりに頑張った。

というか、かなり頑張った。し、成果をだした。と、思う。


成果っていうのは、どの先生にも評価されたってこと。

「先生の評価なんてイミねーよー」って蔑む人もいるかも知れないけどどうかな?それって「学歴なんてイミねーよー」ってのと同じだよね。

ひとつの指標、それを私が「評価された!うれぴっ!」って思ったら、それで自分が評価されたと感じていいんじゃねーのー?と思う。


それで、まぁ、私の性格からすると頑張らないわけがないので頑張ったわけだけど、どう考えても、自分に「デザイン」というものが向いてる…というか、才能?みたいなものがあるとは思えないって感じだった。


才能っていうか感覚?

いやもちろん、感覚がメインスキルじゃない奴は、スケッチとか、造形とか、愛嬌とか、キャラ立ちとか、色んなカードがこの世にはあるわけだから、どのカードをどう持って使うかは人によって様々なんだよ。


ただ、私が欲しかったカードは私にはないみたいだった。

センス、みたいなものかな。

とにかくダサいんだ、私のつくったものは。

それはもー、私がいちばんよく知ってる。

比べる対象者がいたからだ。とにかくデキる子が。クラスに。


それでもちろん社会人経験のある私は、

「センスだけが全てじゃない」とか

「センスは磨けばひかるもの」とか

「みんな最初はダサかったんだだから続ければなんとかなるんだ」とか

いろんな客観的事実を知っていたけれど、

でも、なんか、あー、もう、無理なんだなー、というか、

とにかく、「私は頑張れば頑張りは評価されるけど、それはデザインセンスがあるってことじゃないんだなー」と察知してしまったというわけです。


それでも、べつに、いいと思うんだけど…

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