第6話 デザインその後
さぁその後が大変だ。
“良識的な”私はアートじゃなくてプロダクトデザインの道を選んだ。
理由は、アートだと「これが“憎しみ”です」とか「これが“愛”です」とか言ってひとりよがりのよくわかんない絵とかみせられて、見せられた側も「ハテナハテナハテナ?」ってなってしまうけど、
プロダクトだったら「これが椅子です」と言えば「おー、そうねたしかにこれ椅子ね。すわれるもんね」と、みんなの(世の中のみんなの)共通言語になると思ったからだった。
別にその判断は間違ってると思ってない。
でも、もしかしたら私にはもっとエゴを出す場面があってもよかったんじゃないかなー、って今の私は思う。
だれかと分かち合えなくても、だれかと共通認識がもてなくても、会話が成立しなくても、自分が「これちょーファビュラス!私サイコーYeah!ウェーイ」って思えるものをつくれる、アウトプットできるやり方を学んでも、
もしくはそういう自分をだしてもいいんだよ、って自分で思えたら良かったのかも知れねーなー。でもまぁ、あの時はその選択しかできなかったから、それで良かったんだよなぁー。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます