第355話 吾輩進化を間違えたのか?

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。

「旦那、お目覚めですか?」

「……あれ……なんかこれで良いのか??」

「どうしたんです?」

「いや、これは進化しとるが……退化とも言える」

「ハイ?」


吾輩はやってしまったかもしれない。

デットエンド1章をプロローグから改稿しつつ――気づく。


変なレベルアップの仕方をしてしまったかもしれない。うん。改稿してわかった。ちょっとレベルアップしてるって。けどこれ不味いかもしれない。非常に不味いかもしれない。


セリフに勢いが無くなるパターンの書き方かもしれない。これは……意外と厄介だぞ。どうやったらギャグの勢いを殺さず面白くできるか考えねばならん。というか、3人称を読みすぎたのもあり、1人称に3人称が混じってる気がする。


大分ヤバいか……個人的にはおもしろくなってると思いたいのだが、何かを間違えてる疑念が、懐疑心が拭えない。漢字も難しいものが増えてる気がする。


本当にいいのか?これで?


中高生向けに書いてたが、なんか本当にこれ中高生向けか??

ストーリーは中高生向けのつもりだ。個人的に。


問題は書き方だ。レベルアップっていうのが、回りくどい文章を招いてないか、心配になってしまう。本当にこの方式でいいのだろうか?


悩みがヤバい。



吾輩は考える。

新たな悩み段落くん。


縦書きを読んでいたせいもあるだろう。いや、むしろ本になる時縦書きになるのだが。横書きとなんか違う。懐疑心パート2.


本当にこの改行でいいのか?

そして段落はこれでいいのか?

大丈夫なのか?


なんとなくレイアウト的な意味合いで文章をくっつけたり離したりしている。本当にいいのか?というか、1行何文字だ??


スマホで読む人ように意識をすると、そこらへん抜けそうだ。

なんか違う。なんか違う。アカン。アカン。


段落の分け方って、このサイトで読まれやすいもので合っているのだろうか?

方向性がなかなか定まらない。



吾輩は考える。

これを10年だか考え続けてる人がいることがスゴイ。


本当に禿げるんじゃなかろうか?

大丈夫か、頭皮は?

毛根は逃避しないか?

リアップしますか??


まじきついっす。こんな難問に挑戦している方は哲学者ぐらいだろう。

大変だ、こりゃ。



吾輩は考える。

もうね、意識することが多すぎて吐きそう。


句読点が括弧内が。段落がレイアウトが。場面が繋ぎが。漢字がカタカナが。文字の意味は。――は……は? すげぇぜ。マジで。もうこうやって直してくださいと言われたら、諦めて従いそうや。意志が衰弱していく。


一体何と戦っているのだろう――答えは自分自身だ。


己の中の敵に打ち勝てということですね。ハイ。



吾輩は眠りにつく。


《つづく?》

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る