第298話 吾輩のデットエンドPV固まる

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。

「旦那、お目覚めですか?」

「ていへんだ……ひさびさにデットエンドのPVがピクリともしない」

「底辺ですね」

「……新着のらなくなったからな……目だとうとしてもムズイよね。書き終えると」

「ですね。しかもコンテスト出てませんし、埋もれますよね」

「なんか追加エピソードでも書くか」

「……1章にですか?」

「………無理か……キットカットファイブ」

「……交ざってますね」


吾輩は改稿を終え、PVを確認する。

うーむ。伸びないな。わかっているが、伸びないな。

キャッチコピーをせわしく変えながら、頑張っては見るもの動きはなし。


最終手段の……タイトル変更へ行くか……。

いや、あらすじが先だな。魅力的なあらすじを……。

考えようか………。


やっぱり、あらすじちゃんと書いてる人の文章とちゃんとしてる率が高い気がする。別にそれがいいのか悪いのかわからんのだけれど。


あー、何かいい手はなかろうか?


そんなことを考え、日が暮れる。



吾輩は考える。

やはり、漫画っぽさは抜けないもので、イメージする小説っていうのは無理だな。かけ離れてしまう。なんとなく受けやすいキャラってのも見えてきた。


単なる好みかもしれない。一人称で書くなら、ツッコミがうまいといいと思う。

ツッコミにキレがあると楽しく読める気がする。


主人公はツッコミだな。ツッコミは常識キャラの仕事である。別に特別な性癖があってもいい。



吾輩は考える。

白子って……見た目がグロイ。さほど好きでもないのだけれど。

なんとなく、高級食材ってことで見てしまう。食っとかなきゃって。


おいしい白子にぶち当たってないだけだろうか。


あの何かプニョプニョした糸が複雑に絡まっている様は恐怖を覚える。



吾輩は考える。

ラリホーという魔法について。


なぜだろう、的確な表現な気がする。ラリって、ホ~。

ラリホ~。ラリホー。ラリッホ。オッホ。オフ。オフオフ。


眠らせる魔法と一度認識したら忘れられない魔法。『ラリホー』



吾輩は考える。

時間との戦いもあるんよな……やっぱり何か積み上げなきゃいけないのだろう。

信頼と実績。


それが何事にも重要かもしれない。ただ、簡単に崩れることもある。

困ったものである。



吾輩は考える。

読まれない場合……どうするか……。

まぁ……なろうにも置くしかないって感じだろうな……。


書きあがったら移転も検討しなければ。移転ではないな、展開と言えばいいのか。


2号店なろう。


なろうの方が老舗です。



吾輩は考える。

ドロップアウトガブリエルさんというアニメが出来がよさそうである。

日常者ですが……天使と悪魔の立場が逆でおもしろい。


いじりがいのある娘っていいよね。

誰が主役かわからなくなる。



吾輩は眠りにつく。


《つづく?》

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