第224話 吾輩ある子の言葉に感銘を受ける
吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。
「旦那、お目覚めですか?」
「ほぉ~・・・確かに」
「・・・」
「なるほど、なるほど」
「だいたいそれを言う人はわかってませんよね・・・」
「なっ!!」
吾輩はある人の言葉に感銘を受ける。
ぱるる。ちょっと変わったアイドルの子である。
塩対応とか言われて大変そうである。まぁ・・・正直発言が正直なのが・・・いいところでもあり、悪いところでもある。それは置いておこう。
彼女が言ったのは、『服が好き』。
吾輩・・・一張羅しかないので着るものなどどうでもいいと思ってる。
人は見てくれじゃない、中身だ説派である。
彼女が服を好きな理由に発見があった。
色々な服を着ると気持ちの切り替えが簡単にできる。
まず、てっとりばやいのが服だと。気持ちに合わせて服を変えると気分を変えられると。
そういうことか・・・。確かになと思った。
自分の気分を変えるために手っ取り早い行為というものはたくさんある。
髪を切るとか、服を変えるとか。・・・あんまないな・・・。すまん。
けど、手っ取り早い。そういうので服が好きな人もいるのかと納得してしまった。
勝手な憶測だが・・・彼女は敵を作りやすい。正直、若い子を集団で大人が責めたりしている・・・感じもあり・・・まぁ、いい気はしない。けど、彼女は負けずに自分を貫いている。そういうところは強いのかもしれない。いい、強さなのかは・・・わからんが。
だけど、落ち込むこともあるだろう。あれだけの数を敵にしたのだから。
疲れるだろう。本当に・・・。
それを服を変えたりして、凌いでたりしたのかもしれない。
まぁ、彼女は違う存在に支えられたと言っていたが。
悪いことを言う人もいたけど、自分を信じてくれた人たちがいたから、続けられたと。
信じてくれる人がいれば、人は強くなれるのかもしれない。
吾輩は考える。
服装のことについて。
何着てても別にいいとは思う。けど、そこには個性が見え隠れする時がある。
どういうのが、かっこいいと思ってるかである。
まぁ、センスとか言われるとうざいのだけれど。
しかして・・・服装で変えられるものがあるのも知っている。
中身だけでみない人は多い。外見重視な人も多い。
なので、それはうまく利用しよう。着るものを着こなせば、そう見えるものがある。
本当は嫌いだけど・・・今はしょうがない。
すぐには変わらない・・・。
ルールは利用するもの。常識も利用するもの。
そういう社会。
いつか、わずらわしいものが無くなるといいな・・・。
吾輩は考える。
一攫千金。
ひとつかみに千金をつかみとること。一時にたやすく莫大(ばくだい)な利益を得ること。
たやすく・・・なければ・・・。
大願成就とでもいうべきなのだろう。
吾輩は眠りにつく。
≪つづく?≫
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