第191話 吾輩ビジネス用語を学ぶ
吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。
「旦那、お目覚めですか?」
「アイム・・・わからん。」
「英語弱いですからね」
「・・・ウィーク・・・」
「そうです、そうです」
「ルック アット ミー!!」
「見てますよ!」
「違う」
「えっ?」
「見りゃわかんだろう!起きてんよ!!」
「・・・」
吾輩は英語を学ぶことにする。
それではここからは、アインツさんのビジネス英語講座。
◆アサイン:割り当てる、任命する、の意味。
「ちょっと、この案件人たらないから、誰か適当にアサインしといて♪よろしこちゃん」
といったように使う。
要は生贄をよこせという。カモン、生贄!!
いやーー!!アサインしないでーーーー!
またの名を要員確保ともいうのかもしれない。
◆アジェンダ:計画、予定表のこと。議事日程や協議事項を指すこともある。
会議で論ずる事項(議題)の表
どちらかというと後者の意味がよく使われる気がする。
とても、意味がたくさんある。空気を読んで使い分けよう。
「アジェンダ用意しといて」
「えっ?」
「アジェンダ!!」
「どれのことっすか?計画表ですか?それとも議題の一覧っすか」
「知らんがな。とりあえず資料を用意しとけっつうんだ」
「・・・」
たまに言葉に意味を求めても無意味になるのかもしれない。
日本語で言えば早い場合もある。
たまにレジュメと混同される。気がする・・・。
レジュメ:要旨、要約といった意味の言葉です。論文の内容を要約したものや、セミナーや講演会、勉強会などで配布するために発表の要点を簡潔にまとめたもののことを言います。
「旦那・・・超分かりづらいっすね」
「そうなんだ。使うやつがアホだともっとわかりづらくなる。混同してるから」
「じゃあ、旦那は使わない方がいいっすね」
「なっ!!けど、その通り。日本語の方が早い。要は資料をさすことが多い。だから、打ち合わせ資料とかの方が早い。」
「なるほど・・・」
◆オンスケ:オンスケジュールの略。うまくいってる。ハッピー。
これは良い言葉。オンスケ。
うまくいってます。計画通りです。予定通り。
オンスケというときは、自信をもって言いましょう。
「自分の進捗っすか。オンスケっす!!」
◆コミット:責任を伴う約束、決意表明、の意味。
約束した目標に対して責任を持つことを指す場合もある。
要は・・・仕事しろよ、ちゃんと。という意味。
なんだろう・・・なんとなく・・・合意っていう意味でも使われてる気もするけど。
「先輩、客先とあの案件コミットしてきました」
「でかした!!」
お約束・・・とか・・・。
あれ?例文間違ってるかも・・・。
「私はコミットする!!」
「結果にコミット!!」
どうやら、誓約とも言うらしい。誓いを立てるみたいです。
サイトの拾いもので言えば。
「上司がコミットできなければ、部下もコミットしないだろう。そんな企業を、誰が信用するのか」
・・・何を言いたいのか?
コミット・・・。
謎の言葉である。危険な言葉・・・。
どういう意味ですか?と聞きたくなる。
責任がある約束に使われる言葉みたいですが・・・。
簡単にコミットとは言ってはいけないかもしれません・・・。
◆サマリー:要約、要旨、概要、要点、要約した、手短な、などの意味を持つ英単語。 ITの分野では長い文章や大規模なデータなどを集計したり要約したものをサマリーということが多い。
・・・。
レジュメはおそらく会議用で・・・。
こっちはデータ用です。
まぁ、どっちも会議用でもあるのですが・・・。
もうね・・・。吾輩の知能がたらんのか・・・。
意味不明な言葉なのか・・・。
難しい・・・。
けど、日間とか月間データのことを指す気がします。
サマリー・・・。
夏は終わったよ・・・もう・・・。
◆シェア:共有すること。
これはわかりやすい!!
「ちょっと、関係者に情報をシェアしといて」
「ハイ!!」
このままですね。
情報共有しといてとかの意味です。
他には・・・シェア拡大。
これは、市場占有率を指します。
角川さんのシェアは大きいぜ。
こういった時は違う意味です。
◆フィードバック:ある特定の行動に対する明確な反応を繊細かつ建設的な方法で示すこと
どんな行動をしてどんな結果がもたらされたのか。
それを具体的に相手に伝えてあげることがフィードバック。
まぁ・・・よく、査定とかで使われるのかな?
「じゃあ、今期のお前の成績をフィードバックするから」
「ハイ」
というようなものかな・・・。
なんとなく、上から下に送られる言葉の様な気がします。
「仕事の結果をフィードバックしますね」
「ふむ」
・・・。
これでもいいのだろうか・・・・。
ちょいと謎である。ご報告というのが正しいような気も・・・。
う~む・・・。
ちょいと、疲れたので・・・。
続きは、また別の機会に・・・。
これ系の用語は、働く会社によってニュアンスが違ったりします。憶測ですが。
通じる言葉やよく使う言葉、それが企業によって違う気もします。
大抵、エライ人が使いはじめ・・・(どこぞの講演会で仕入れてくるのでしょう)
でそれっぽい意味で使われ・・・。
曖昧なまま浸透している。というのがほとんどだと思います。
短くて言いやすいものもあるのですが・・・。
個人的には好きではありません。なぜなら・・・情報に差異が生じるから。
使い慣れていない言葉は、危険です。
意図しない意味に取られ、違うもんができる可能性も高くなります。
時代の波に乗りながらも・・・慎重さが必要でござんす。
かぶれないように・・・。どうか・・・。
いい面もあるのです。グローバル化に対応できることばです。
ただ、外人もオンスケというかは知りません。
どうなのだろう・・・。
言葉って・・・怖い一面もあるのですね。
それでは、さいなら、さいなら。
吾輩は眠りにつく。
≪つづく?≫
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