第5話 悪魔の放課後

作戦実行の時…………君は現れた……


あの男を手紙で体育館の裏に呼んだ。この時僕は、狂っていた。ナイフ片手に笑っていたのだ。「これで……これで彼女は僕の女だ」


靴の音……あいつが来た。……どんどん近づいて来る。


…………あれ? 髪の毛が長い。 なんで、彼女がここに?


「シクシク…」 泣いている

「どうしたの?」 話しかける

「シクシク…」 泣いている

「何があったの?」 話しかける

「シクシク…」 泣いている


まるであの時の会話のようだった。

君が泣き止むまで、君が真実をいうまでずっと、傍にいるよ。……




「ありがとう」 君が泣き止んだ

「あのね、璉君がね、シクッ……殴ってきたの…… 私ね、璉君の事好きだったのに……」



「やっぱ、好きだったんだ…………」

心の声が漏れてしまった、

「それより、手、どうしたの?」

「え?い、いや?何も?」



まずい、ナイフを持っているのを知られたら、どーしよう💧

もー、だめだ。


「その、凶器を置いて?」



バレていた…………







第6話へ続く…………

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