第2話 寝不足の目は……

僕は勇気を振り絞って、

「あの……な、名前は……?」

うわぁ!初めてだ。女性に話しかけるなんて!

「庵。上遠野庵です! あなたは?」

っは!これが!これが、会話というものか!!

「お名前は?」

「天草……天草真琴です……」

「天草くん……あ!うちの学校の子だよね?水の葉高校の1-B組の!」

なんで、僕のことを知ってる?もしや、同じクラス!?

「そ、それじゃ。」

恥ずかしくなって、気づいたら彼女を無視して、走り出してた。もっと、会話したかったのに!自分は馬鹿か!そうさ、馬鹿だ!


その日の夜は眠れなかった。明日もしも話しかけられたら、と思うと、グフグフわらい、ニヤニヤしてしまう// ここまで自分が感情移入したのは、初めてだよ!

早く明日になっておくれ!

明日はあっちから話しかけてもらうのを待とうではないか!そして、何も無いように、「何?どうしたの✨」と、アピールをするんだ!!


次の日


僕は寝不足で、目の下のくまがひどかった。こんな目であの子と会ったら恥ずかしくて死んでしまう。

結局僕はズル休みをした。

明日こそ……明日こそ!行くぞ。言ってみせる!


だれにもばれないように、


告白ってやつを……







3話へ続く…………

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