第8話初めての発注ミスで。

発注を試行錯誤しながらやる日々が続いていました。

そもそも

過去のデータが2週間分しか出すことができない。

去年の同じ時期どうだったかとかわからない。

なんの経験もない私が数を考えること自体が無理ってなもんです。


そんなある日

3日間続けて森〇フルーツヨーグルトが広告に。

その2日目。

朝行くと思った以上に売れているではないですか

残りが3個くらいのもあります。

こんなに売れるとは思ってなかったので今日の分は発注してません。

わあ、ヤバイ・・

血の気がすっと引きました。

そこへ

ヤママネが来たので、事情を話すと

「ええ!どうするのよ。こんな量だとすぐ品切れじゃない。

広告なのに、取らなくちゃだめじゃない。はあ(溜息)

もういいわ、私がなんとかするから」

初めての発注ミスでした。

もうとんでもないことをしでかしたと

めちゃくちゃへこみました。

ハセさんに話すと

「あー、大丈夫よ。他の店で在庫が余ってたら、車出せる店長か誰かが

取りにいってくれるわよ!それに・・」

それに?

「2日目はそんなにお客さんは来ないから大丈夫よ。ヤマさんはそういう言い方

するからね。いちいち気にしなくていいわよ」

そ、そんなもんなの?

ただ単にはげましてくれてるのかなとも思いました。

結局当時の店長がすぐ近くのお店に取りに行ってくれてましたが。

発注は難しくて、売れると思って多めに取ったら

売れなくて、大量の在庫が。そんな時は広告が終わっても値段を下げて売り続けます。値下げするとロスが増えるので部門の売り上げが落ちます。


ちょうどいい感じで発注をしよう。


出来るかー!です。

最初の頃はほんとにこんなことの繰り返しでした。

正直

辞めたくて仕方ありませんでした。

加えて

週3日の朝の売価変更作業。

まだ商品の名前と商品が陳列されている場所を把握出来て

なかったので、大変でした。開店前までというプレッシャーにも負けそうでした。


この売価変更はもたもたしていると

ヤママネになんでこんなにかかるのと

ツッコミが入りますし、

品出しも

トラックは商品をロング台車に乗せてくるのですが、

そのロング台車は1台につき20分で出せるんだから

早くして

てな感じで言われます。


ヤママネ

どうも最初からなんか合いませんでした。

品出しって大変なんですねって

ちょっと笑いながら言ったら

「何笑ってるのよ!」

叱られました。

他にも

ヤママネは部門のパートさんと世間話とかよくするのですが

最初から

私とは話そうとすることはありませんでした。

どうも

気に入らない相手にはそういう態度になるようでした。

気に入っている男性社員さんと話す時は

声がとんでもなく変わって

超笑顔です。


ここまで相手に対して態度をかえる人に会ったのは

初めてでした。








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