ゆとり世代は指示待ち人間?

 次に「ゆとり世代」は指示待ち人間、マニュアル人間とよく言われますがこれは


「若干ウソ」


指示待ち人間と言われはしますが、これは一体何と言ったらいのでしょうか。他の世代の方々が仕事をすることに関して一番初めはどうであったのかが分からなければ何とも言えません。確かに僕自身技術職と言う職に就いた時、何も教えられずに現場に入ったのでそのようなことになっていたかもしれません。北海道へ来て配属店舗へ行くと、そこで初期教育など受けずにいきなりぽんと作業場に入れられ作業が始まりました。この時僕は確かに何をしていのか分からずあたふたしていたことは覚えています。一体何をすればいいのか分からずに動けなくなっていたことも多々とありました。これは他の世代には無かったことなのでしょうか。確かに現代では何をするにもマニュアルが付いてきます。マニュアルには手順や方法が載っていてそれをやれば間違いない。とされています。更に現代社会ではマニュアル外の出来ごと、想定外の出来事は「あってはならないこと」とされます。なので僕達世代は確かにマニュアルがなければ不安になりますしその通りに物事を実行したいと思ってしまいます。また、前述の通り「失敗したくない」と思えば思うほどこのマニュアルを頼りにしてしまいがちです。そういう点ではマニュアル人間だというのは間違いないのかもしれません。しかし指示待ち人間かどうかに関しては、これは仕事に慣れるまではその傾向があるのかもしれませんがいつまでもそうとは限りません。これも人によるのかもしれませんが、社歴を重ねればいずれは自分が嫌でも指示を出す側に回るわけですから指示待ちの人間になるということはあり得ないと思います。確かによく分からないことや上から待てと言われることはとことん待つことはあります。例えば職業柄商品の値段がよく変わることがありますが、


「そのうち指示しますが様子を見て手頃な値段に変えてください。」


などと指示が来れば「様子を見て。」の判断基準が分からずに「そのうちの指示」をとことん待つことはあります。人によってはタイミングを見て変えるのかもしれませんが。僕達世代は「曖昧な表現」が大嫌いな人が多いのでこの文章のような曖昧の塊の指示を貰っても僕達は動きません。例えば


「明日から値段を100円に換えてください。」


と言えばこういう指示は100%実行します。タイミングが分かるようになるということを曖昧と言うのは違うのかしれませんが、マニュアルに慣れてしまった僕達にははっきりしないことや曖昧なことは好ましくないことなのです。とはいえそういう風に言ってしまえばやはり「自分で考える力がないんだ」と言われてしまうのも当然のことで、結局のところはマニュアルに忠実に従う、マニュアルに安心感を持つ人間を作り出したことから指示待ち人間が出来上がったのです。

因みに「ゆとり世代」は分からないことがあるとすぐに携帯やスマホで調べたがると言うのをマイナスに捉えるような言い方をされますが、一体それのどこがいけないのでしょう。確かに大切な場面でスマホをいじくりたおしていたりマナー違反をしていれば言われて当然ですが、普段の会話や道に迷った時などにスマホをいじっていると、


「今の子たちはすぐスマホ。」


という声が聞こえてきますが、確かにスマホや携帯をいじることで視力が落ちるなど身体にいいことはありませんが、気になったらすぐに調べる、学校でも習うはずです。分からない単語はすぐに辞書を引きなさい。その媒体が紙か電子かの違いなだけで、なぜそれを批判するような言葉が出てくるのか僕には理解しかねます。

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