はいたつのひト。

 いつものバス停にて――


「マックのしゃかポテに『エビのテンプラあじ』がでるっ!?」

 イブキがグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「エビの――テンプラ? フツ~にエビじゃダメなのかなぁ~?」

 イブキが首を傾げながらそんな事を言う。


「ゴマアブラのフ~ミがするエビのテンプラとカツオをきかせたショ~ユやショ~ガパウダ~をくわえたテンつゆフ~ミがするポテト……う~みゅ……まったくイメ~ジできない……」

 説明文を読みながら頭上の『?』マ~クを増やしていくイブキの隣では、


「ウ〜バ〜イ〜ツでイクラ丼を頼むとイクラ二倍になる?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「なんで二倍になるのかしら? ウ〜バ〜イ〜ツってアレよね? 店で買ってもってきてくれるやつよね?」

 あまりその手のサ〜ビスを知らない月夜は聞きかじった話しを思い出しながら、


「配達途中に増えるのかしら?」

 月夜は配達中のカバンの中で分裂するイクラをイメ〜ジする。


「でも、イクラって魚のタマゴよね? 配達途中で釣ってるのかしら?」

 ウ〜バ〜イ〜ツの格好をした人が投げ釣りをしている姿をイメ〜ジする。


「もし釣れなかったらど〜するのかしら? ハっ! 絶対釣るみたいな釣りバカな人がやってるのかしら?」


「フツ〜におみせでウ〜バ〜イ〜ツのカッコ〜したヒトには2バイしてるだけじゃない?」

 様々なイメ〜ジを膨らます月夜にそういうイブキだった。

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