2018VP1。

 いつものバス停にて――


「い、イクラおろしタコヤキ?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、タコヤキチェ~ンの新商品を見ていた。


「コラボ商品で北海道と海鮮に特化したタコヤキね~」

 タコヤキの上にのったイクラの画像を見ながら、


「ほかにも鯛の旨味を濃縮した鯛ダシの漬けタコヤキ、北海道ス~プカレ~の漬けタコヤキなどがある。ん~……なんか北海道とか海鮮とかってワ~ドがはいってると一層おいしそ~にみえるわよね~」

 月夜が様々なタコヤキの画像を見ながら、そんな事を言っている隣では、


「NASAがこんどは11ガツ2ニチにショ〜ワクセ〜がやってくるとハッピョ〜っ⁉︎」

 イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「こんどはシッカリとくるまえにハッピョ〜したねぇ〜」

 以前の通り過ぎてから発表された事を思い出しながら、


「ん〜……チキュ〜にショ〜トツするカノ〜セ〜は0、41パ〜セント……1パ〜セントもないんだぁ〜……でも、こんなカクリツまでだしてくると、ちょっとキタイしちゃうよねぇ〜」

 ワクワクしながら破滅を望むイブキ。


「かんじんなオ〜キサは……ん? たったチョッケ〜2メ〜トル? なぁ〜んだぁ……」

 大きさを聞いて露骨にガッカリするイブキ。


「このオ〜キサなら月夜のハナイキでふせげるレベルだよねぇ〜……」


「アンタ、ウチをなんだと思ってるのっ⁉︎」

 イブキの呟きにそう驚く月夜だった。

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