ねっちゅ~しョ~。

 いつものバス停にて――


「マックがポテトぜんサイズ150エンかぁ~」

 イブキがそんな事を言いながらグルメ系アプリを見ていた。


「やっぱりポテトだよねぇ~。ぜんせかい100オクニンがみんなだいすきポテト! ジンルイのあゆみのとなりにはつねにイモがいるんだよねぇ~」

 そんな事を言いながら赤い紙の容器にはいったポテトの画像を見るイブキ。


「イモだよね! ポテトだよポテトっ!!」

 瞳をイモにしながら、そういうイブキの隣では、


「スマホ熱中症?」

 月夜がそんな記事を読んでいた。


「なにかしら? 外でスマホに夢中になってて熱中症になるとかって話しかしら?」

 そんな事を言っていると、


「ちがうよ! スマホのネッチュ〜ショ〜のコトだよ」

 イブキがそう言ってくる。


「スマホの?」


「そそ。ねつがこもってねキョ〜セ〜シュ〜リョ〜しちゃうんだよぉ〜」


「強制終了?」


「そそ。がめんがまっくろになってデンゲンいれてもへんなマ〜クがでるだけでキド〜しないの」


「へぇ〜」


「あんまりないけどそのままこわれたり、バッテリ〜がふくらんでスマホがモッコリすることもあるんだよぉ〜」


「車内に忘れたときには時々聞くわね」

 親の車の中に忘れスマホを壊した友人の話しを思い出す。


「スマホのド〜サカンキョ〜は35°だから、いま38とか40ってトコもあるでしょ?」


「じゃ、ウチ等のスマホも……そ〜いえば背面が熱いよ〜な〜……」


「だからこ〜ゆ〜スマホをひやすカバ〜とかがいるんだよっ!」

 イブキが背面がファンにまっているスマホカバ〜を見せてくる。


「へぇ〜……こんなのあるのね〜」


「ほかにもつかっててトツゼンおちたときは——」

 カバンから何かを取り出す。


「このボ〜スイカバ〜にいれてコ〜リミズにドボンすれば、1、2フンでふっかつするよっ!」


「荒技ね〜」


「このホ〜ホ〜はヒトにもきくから月夜がネッチュ〜ショ〜になったらコ〜リミズにドボンしてあげるね」

 スマホを振りながら、そういうイブキだった。

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