たネ。

 いつものバス停にて――


「ふ~ん……」

 イブキがミリタリ~系の記事を読みながら、感心したような声を洩らす。


「おちてるテッポ~をむやみにさわっちゃダメなのかぁ~」


「そんなの当たり前じゃない。触らずに警察に通報が普通じゃないの?」


「え~! ゲ~ムとかっだたらテキのブキをひろってつかうのはフツ~だよ。でもそれダメなんだって」


「ブ~ビ~トラップのカノセ~がたかいんだってさ、キカンないぶにカヤクをしこんでボルトレバ~ひくとバクハツするしかけなんだって」


「なにその日本にいたら絶対必要のない無駄な知識」


「そっかなぁ~? ゾンビたいりょ~はっせ~とかおこったらヒツヨ~になるチシキかもよ?」


「まずゾンビ大量発生がない」


「ほら、さいきんなんかのタネをおくってくるジアンがはっせ~してるよね? なんのショクブツかわかんないけど、あれがじつはヒトにキセ~するタネでさわったヒトはキノコにんげんに――っ!?」


「キノコ人間……」


「タネだからちがうかな? うえてそだててみたいきもするけどねぇ~」


「米国とかが植えるなっていってなかったっけ?」


「そ~だけど……なにがはえてくるかキョ~ミはあるっ!」


「物凄い成長速度でなにかが生えてきて大増殖したらど~すんのよ?」


「そっか~……」

 少し残念そうに洩らすイブキ。


「さきにそ~なったときよ~にカエンホ~シャキかうのがさきかぁ~」

 面倒くさそうにそういうイブキに呆れ顔を向ける月夜だった。

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