え〜きョ〜。

 いつものバス停にて――


「夏の絶品肉祭りっ!?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「肉祭り……いい響きよね~……」

 恍惚とした表情でそんな事を洩らす。


「段々になったハンバ~ガ~がいいわよね~……この画像通りでてきた事ないケド……それでも三分割とかにしないと口にはいらないほどのタワ~バ~ガ~はいいわよね~」

 一度、画像通り自分で積み治してみた結果、再び崩して食べた月夜。


「タワ~みたに立ってるハンバ~ガ~って見た目がいいだけで食べづらいのよね~」

 そんな事を言う月夜の隣では、


「オトコのヒトからみたオンナのコのカレシにエ〜キョ〜だとおもわれるコト」

 イブキがそんな記事を読んでいた。


「バイクやギタ〜――ギタ〜はオヤのエ〜キョ〜もありそ〜だけど……ジョエルとかエリ〜におしえてたし」


「サバゲ〜とかカレシのエ〜キョ〜っておもわれてんだっ! サバゲ〜ってド〜グはこんだりするのタイヘンだから、もともとクルマなんかもってるオトコのヒトにしかできないシュミじゃないかなぁ〜? きがるにできるFPSとかならわりとオンナのコのプレイヤ〜いるよねぇ〜」

 イブキがボイチャで知り合った娘が恋バナをしながら現役自衛官のチ〜ムを殲滅していく様を思い出す。


「ぎゃくにジブンではじめたシュミのランキングじょ〜いにゲ〜ムがある……」

 少し不満そうに洩らす。


「なんか不満なの?」


「ん〜……もしかしたらどっかに「あのコ、かわいいけどゲ〜ムがシュミなんてカレシいるよね」っておもってるヒトがいるかなぁ〜――って」


「なるほど。素でモテないって事になっちゃったワケね」

 バッサリ斬り倒す月夜だった。

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