1997BQ
いつものバス停にて――
「KFCから新作ポップコ~ンチキン?」
月夜の頭の中でトウモロコシをくわえたニワトリのイメ~ジが浮かぶ。
「なにかしら? コ~ンをエサにして育てたニワトリをチキンにしました系? コ~ン油で揚げましたチキン系かしら? それともチキンとコ~ンをセットにする系?」
期待に瞳をチキンにしながら続きを読み進める。
「一口サイズにカットした胸肉チキン――食べやすい感じした系か~。フライドチキンはあの骨を邪魔な感じを気にしながら肉を食べるのがいいじゃない! 部位によってアブラや旨味がぜんぜん違うのも売りよね~。手や口がよごれるのを構わずにがっつくのがフライドチキンのイイトコよね~」
「でも、汚れずにチキンを食べたい日もあるし、そ~ゆ~日には最適かも? 見た目はナンコツ唐揚げっぽいケドど~なのかしら? これは一回食べてみないとねっ!」
月夜がそんな決意をしている隣では、
「な――NASAがあしたのゴゼン10ジ45フンにショ〜ワクセ〜がチキュ〜にセッキンとハッピョ〜」
イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「いつもならショ〜トツのキケンはないとかいうのにコンカイはセッキンチュ〜としかハッピョ〜してない――くるかっ! テンタイショ〜トツっ‼︎」
ワクワクしながら、そんな事をいう。
「お〜きさだよね! お〜きさジュ〜ヨ〜! でっかければでっかいほどイイっ‼︎」
「お〜きさは700から1500メ〜トル……ちょっとち〜さいなぁ〜……チョッケ〜10キロとかだったらゼツボ〜しかなかったのに……ソクドは4マンキロ……これもちょっとおそい……もっと16マンキロとかでゲ〜ゲキしゅだんもないっ! とかゆ〜のがいいよ」
「じゃ、衝突しても大した事ないの?」
イブキの落胆ブリをみてそう声をかける月夜。
「ううん。お〜きさ1キロでソクドが4マンキロならジュ〜ブンにジンルイセンメツかの〜だよっ!」
なぜか嬉しそうにそう言い切るイブキだった。
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