いるカ。

 いつものバス停にて――


「だれでもキョニュ~になれるTシャツっ!?」

 イブキがなぜかテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「まあイブキさんもライゲツにはセ~チョ~してキョニュ~になるけど、それまでまにあわせできててもいいよねぇ~」

 そんな願望のまじった妄想を口にしながら続きを読み進める。


「Tシャツはトリックア~トのギジュツをつかったモノでショ~メンからみたバ~イはムナモトがふっくらとみえるかんじにデザインされている……なるほど……ヨコからのコ~ゲキによわいんだね」

 商品説明を独特な解釈をして納得するイブキの隣では、


「野生のイルカにエサをあげるボランティアをしていたら、餌付けのたびにプレゼントをもってくるようになるっ⁉︎」

 月夜が動物系のニュ〜スを集めたアプリの中にあるそんな記事を読んでいた。


「プレゼントは珊瑚やビンなどで毎回、咥えるか口のうえに引っ掛けるようにして持ってきてくれる。いいわね〜触れるのかしら?」


「ゲ〜ムならカイテ〜にしずんだアイテムをひろってきてくれるイベントだね」


「ウチもこ〜ゆ〜のやりたい。どこでやってんのかしらね?」


「ヤセ〜ど〜ぶつのカンはするどいから月夜のすがたみたらイルカさんでてこないんじゃないかなぁ〜」

 水中から浜辺で小魚片手にキョロキョロしている月夜を見るイルカの姿をイメ〜ジする。


「イルカは頭がいいのよ。エサあったら来てくれるわよ」


「アタマがイイからでてこないんじゃないかなぁ〜」

 イルカが出てこなくってエサの小魚を食べ始める月夜をイメ〜ジしながら、


「さすがに調理して食べるわよ」

 イブキの脳内が視えてるかのように抗議する月夜。


「イルカさんのエサたべちゃうんだっ⁉︎」

 抗議に驚くイブキだった。

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