さいしン。
いつものバス停にて――
「暑くなってきたわね~」
明け方に降った雨と照り付ける太陽で上がり気味な湿度と気温に顔をしかめる月夜。
「そろそろ夏っぽい食べ物増えてくるかしら? ウナギよね~ウナギ」
「やっぱりテイクアウトを推すのかしら? ウナギ屋さんの匂いで食欲進むからお店でたべていくのもいいのよね~。牛丼屋でもウナギの登りが立つと夏って気がするものね~」
かなり独特な夏の到来を感じる月夜。
「とりあえずは今月の肉の日よね~。なにがくるかしら?」
瞳をマンガ肉にしながら、そんな事を言う月夜の隣では、
「プレステ5はボツニュ〜カンのあるゲ〜ムたいけんっ⁉︎」
イブキがゲ〜ム系の情報を集めたアプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「おぉ! VRのコ〜ケ〜キがでるのっ⁉︎」
記事を読みながら瞳を輝かせるイブキ。
「グラきょ〜かはモチロン、さいしんにソリッドステ〜トドライブをト〜サイすることでロ〜ディングじかんをプレ4の100バイみじかくするっ!」
スペックを見て驚く。
「もうプレ5あったらムネおっきくなって、セがのびてカレシできます。ハゲもなおりますってってトコまできてるよねぇ〜」
イブキが雑誌の広告にのってるあやしげなアイテムのような宣伝文句をつける。
「あと牛丼つくれたら完璧ねっ!」
新型ゲ〜ム機に余分な機能ばかりを求める二人だった。
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