のよ〜なもノ。
いつものバス停にて――
「フクオカのJKちゃんカレシのウワキにバ~ルをそうびしてトツゲキっ!?」
イブキがそんな記事を読んでいた。
「よびりんをおしてもなかへいれてもらえずベランダにまわったトコロ、べつのオンナのヒトがいたためにもっていたバ~ル――もっていたバ~ルっ!? フクオカではJKのカバンからバ~ルでてくんだぁ~。イブキさんのカバンにはポテトぐらいしかはいってないけど……」
カバンからポテチの袋を出しながら、
「月夜のカバンにはある? バ~ル??」
「バ〜ルはないわね〜」
カバンの中をガサゴソしながら答える月夜。
「そっかぁ〜。ありそぉ〜だったんだけどなぁ〜」
「そんな物騒な物は持ち歩いてないわよ」
「そっかなぁ〜? 月夜のカバンにはいっててもフシギじゃないけどぉ〜……」
「まさか牛でもはいってると思ってんの?」
「はいってないのっ⁉︎」
四次元ポケットのように牛を取り出してくる様をイメ〜ジしていたイブキ。
「はいってるワケないでしょ。化粧ポ〜チや教科書を除けば……」
月夜がガサゴソとカバンの中で手を動かして。
「ん〜……これといって特別な物はないわね〜……」
「うすいホンとかは?」
「今日はないかな〜」
「ん〜……しいて挙げるなら『バ〜ルのような物』かしら」
金属の端をカバンの中から覗かせる。
「――よ〜なモノはもってんだっ⁉︎」
それを見て驚くイブキだった。
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