しょ〜ぐン。

いつものバス停にて――


「いっぱく100マンエンでもオ~ボがある! おシロにとまれるキャスルステイがにんき!」

 イブキがそんな記事を読んでいた。


「おシロにとまれるのいいなぁ~……」

 イブキはウットリしながら――真っ白なドレスをきて晩餐会の催される西洋城をイメ~ジ――


「カガリビとかたいちゃダメなのかなかぁ~? しろはいいけど、ケライはど~なんだろぉ~? カロ~やくのおじ~さんとかいるのかな? あばれんぼ~ショ~グンゴッコとかしちゃダメなのかなぁ~?」

 してなかった! 完全に日本の武将をイメ~ジするイブキ。


「とりあえずフンイキぶちこわしなるスマホはキンシ! かわりになにかツ~チがあるたびおしえてくれる「もうしあげます!」のヒトつけてほし~なぁ~」

 黒い鉄の鎧兜に身を包み合戦中のような雰囲気の城内をイメ〜ジする。


「かりてるおシロのカコにあった、シチュのさいげんとかおもしろそぉ〜だよねぇ〜」


「有名な大きいトコは観光地とかになってるからダメでしょ? せいぜい二、三階だての山城じゃない?」


「なるほど……月夜グンシはそ〜もうされるかぁ〜……」


「誰が軍師よ」


「ヒメのがいい? オビでこままわしやってあげるよぉ〜。ちゃんと「あ〜れ〜」っていいながらキレ〜にまわってね」

 イブキが「よいではないか」と言いながらそんな事を言う。


「あのね。これは城に泊まれるだけでアンタの願望叶えますツア〜じゃないわよ」

 イブキの将軍になってやりたい事やりほ〜だい計画を阻止する月夜だった。

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