れんきんじゅツ。

 いつものバス停にて――


「ふ~みゅ……ク~リッシュのフロ~ズンコ~ラ」

 イブキがアイスの新商品情報を見ていた。


「これはハズれないねっ! フロ~ズンでコ~ラあじなんてぎゃくにマズクつくれたらいっしゅのサイノ~だよっ!!」


「ひるまはあったかくなってきてアイスびよりだよねぇ~……しかもク~リッシュならあのなめらかさがとてもイイかんじのアレだよね。ハコじゃないからすぐとけてたべやすくなるし、ケッテンはリョ~かなぁ~? も~ちょっとゾ~リョ~してほし~よねぇ~」

 大容量ポテトチップ大になったアイスをイメ~ジしながら、そんな事を言っているイブキの隣では、


「バ〜キンの愛称で知られるバ〜ガ〜キングがハンバ〜ガ〜一個買うともう一個付いてくるっ⁉︎」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「対処となるのは二種類でいずれもテイクアウトのときのみ有効――五個買えば十個になるのね〜」

 紙袋に包まれたハンバ〜ガ〜の山をイメ〜ジしながら、


「――って、事は五〇個買えば一〇〇個に……」

 イメ〜ジの中にハンバ〜ガ〜が一〇倍になる。


「こ〜ゆ〜サ〜ビスいいわよね〜。もっと増えないかしら? 牛丼買ったら家につくまでに二倍になってるとか」


「それ、もはやレンキンジュツだよ」

 イブキがそんな事を言うのだった。

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