きゅ~コ~?

 いつものバス停にて――


「あっ! 今日までなのっ!?」

 月夜がスマホを見ながら、そんな声を洩らす。


「ん? キュ~コ~? どっちなんだろ~ねぇ~? ガッコ~いっていいのかなぁ~? Twitterにも『みんなでやすめばキュ~コ~になる。ビョ~キをテイクアウトするよりマシ』みたいなコトいっぱいだし」

 スマホ画面を見ながら、そんな事をいうイブキ。


「も~5Gカイセンかいつ~させてセ~フはひとりいったいギタイしきゅ~して、いえからエンカクソ~サしてト~コ~するしかないよね! クサナギイブキになるしかないよねっ!!」


「いや。ファミチキ安いの今日まで……買いだめしとくべきかしら? 今日なら一〇〇個一万円だケド、明日からは一八〇〇〇円になんのよね~」


「いっそ、サブスクにしちゃえばいいのに~……ファミサブ! 月額二〇〇〇円でファミチキ食べほ~だいっ!! これはあついわっ!!」


「スタッフさんタイヘンになりそぉ~……」


「もう全自動ファミチキ揚げ機みたいな物作ればいいのにね」


「すっごいゲンテ~てきなキノ~っ!?」


「ロ~ソンだって、からあげくん自販機作ったじゃない。あれと同じ感じでボタン押すと出てくるみたいなのをセルフレジの横置いとけばいいのよ!」


「ん~……いらないキがする……で、ガッコ~ど~しよぉ~?」


「そ~ね……とりあえずファミチキ買ってから考えましょ」

 完全な休日モ~ドでそういう二人だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る