すいしョ~。

 いつものバス停にて――


「アメリカバイソンはトンデモナイ? なにかしらこれ??」

 月夜がなぜかグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「野生のアメリカ野牛に出会ったら関わってはいけない? 肉が大好きなアメリカ人がそこまでいうなんて……」

 ベジタリアンの存在を完全無視した事を言いながら、続きを読み進める。


「画像は三〇〇〇ポンド級――ええっと……一三六〇キロっ!? えっ! 日本の軽自動車が六〇〇とか六五〇キロとかそんなトコだったから……軽自動車二台分の牛っ!?」

 頭だけで人間とおなじぐらいの大きさがある牛の画像を見ながら、


「こんなのが野生でそこら辺にいるのかしら? さすがアメリカ……この牛一頭で牛丼何杯いけるのかしら?」

 アクションゲ~ムのモンスタ~そのもの画像を見ながら、そんな事をいう月夜の隣では、


「WHO――せかいほけんきこ~がカンセンショ~よぼ~のためにひきこもってゲ~ムをしろっとコメントっ!」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「お~! そうそうやっときづいたんだねぇ~。イブキさんはかなりまえからしってた! ガッコ~やシゴトはテレワ~クでカイモノはアマゾン! ハイタツはドロ~ン! いちおくそ~ひきこもりコッカにするコトがいっちばんイイってっ!」


「ゲ~ムいちにちいちジカン ダメダメ! WHOがいってんだモンっ! 8ジカンはやんないと、なんなら20ジカンやって4ジカンすいみんでもいいぐらいだよっ!」


「アンタ。まえにゲ~ム依存症の事をWHOがいったときメッチャ批判してなかった?」

 月夜がそういうのだった。

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