すて〜キ。
いつものバス停にて――
「なごやのAIキャラクタ~のカミドメがエビフライでわだい?」
イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「カミドメがエビフライ?」
首を傾げていると画像を読み込まれる。
「エビフライっ!?」
画像を見るなりそう叫ぶイブキ。
「カミドメ? なんかエビフライがまんまひっついてるかんじになってるけど……」
そう洩らしながら続きを読み進める。
「このAIキャラは4ガツ28ニチまでのジッショ~ジッケンでAIのなまえは『さくら』さん。お~! ゲ~ムのヒロインっぽい。ジッケンなので『みならい』としてリヨ~シャののりかえやカンコ~スポット、オススメのおみやげなどをおしえてくれるかぁ~……」
記事を読みながら、
「でも、アタマにひっついてるエビフライがきになってまったくはいってこないなぁ~」
画像を見ながら、そんな事をいうイブキの隣では、
「一枚一万円相当の高級和牛ステ〜キが余ってる……余ってる?」
その部分を何度か読み返す。
「JA全中がステ〜キを五〇〇〇人にプレゼントっ⁉︎」
月夜がそんな記事を読んでいた。
「アクセス過多で応募サイトダウン……ま〜そ〜なるわよね」
「そんなにステ〜キたべたいヒトいるんだねぇ〜」
「そりゃ〜。高級和牛のステ〜キっていったら金塊と同じぐらいでしょ」
「ん〜……ちがうとおも〜けど……」
「当たらないかな〜?」
瞳を肉にさせてそういう月夜だった。
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