はつでン。

 いつものバス停にて――


「ん〜……新型の小型スマホぜんぜん情報でなくなったわね〜」

 月夜がテクノロジ〜系ニュ〜スを読みながら、


「二月発表三月販売って言ってたのに三月発表にさりげなく変わって、まったく聞かなくなった……」


「まあ、でないからじゃない? フツ〜に9ガツにでるしんせだいきかったほ〜がいいよ」


「も〜二代目のバッテリ〜も限界だし、そ〜しよーキかしら?」

 愛用のスマホをモバイルバッテリ〜に繋ぎながら、


「れっかしないバッテリ〜ほし〜よねぇ〜」


「そんなのできないでしょ?」


「ハツデンきこ〜をナイゾ〜できたらいけそ〜じゃない?」


「発電?」


「そそ。Wi-Fiをデンリョクにかえるとか、サイシンのだとシツドでハツデンできるみたいよ」

 そう言って見ていたテクノロジ〜系のニュ〜ス記事を見せる。


「湿度で?」


「そそ。シッケをキュ〜シュ〜してハツデンするキンがいるんだってぇ〜」


「へぇ〜……」

 イブキのスマホ画面を見ながらそんなこえを洩らす。


「しかもすっごくうすいイタにしてバッテリ〜にはりつけたら、スイブンがあるだけでドンドンじゅ〜でんされんだってさぁ〜」


「へぇ〜……すごいわね」


「ジツヨ〜かされたら――」


「ジュ〜デンきれそぉ〜。チュ〜カまんのむしきになかにいれないとってジダイが――っ⁉︎」


「そこは普通にコンセトでよくない?」

 肉まんの横で蒸しあがってるスマホをイメ〜ジしながら、そんな事をいう月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る