ご~もン。

 いつものバス停にて――


「有名タレントがアメブロで一人牛丼した事を報告?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「そのブログによると、ひと牛してる女性、意外と多しと題している。意外じゃないわよね~。女性が行くお店で友達と行くがタピオカ店で一人で行く場合は牛丼屋ってランキングにもなってるし、女性の一〇二パ~セントは一日に一回牛丼食べてるってアンケ~ト結果もあるのよね~」

 勢い余って一〇〇パ~セントを少し超えてる結果を口にしながら、


「牛丼屋で女性なんて見た事ないって思ってる男性は勘違いしている。牛丼屋の女性は限りなく気配を消して一人でやってくるから気がつかないだけなのよっ! 目を牛にして、曇りのない眼で見れば店内の八割が女性客だと気がつくハズっ!」

 月夜がそんな風に力説している隣では、


「サイレントヒルにメ〜ブツのワサビをつかったイジョ〜なキカイがあるとワダイ?」

 イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ミッペ〜されたク〜カンにミストワサビがジュ〜マンしていくワサビガスしつっ⁉︎ なにこれっ⁉︎」

 動画内では耐えられなくなって慌てて停止ボタンを押す男性の姿。


「さすが……サイレントヒルはくるってるなぁ〜。こんなんジャック・バウア〜でもたえられないよ」


「これって何のために作ったのかしら? ワサビ好きな人は喜ぶのかしらね?」


「あのツ〜ンなかんじはヒトにはたえられないでしょ」


「何の為につくったのかしらね〜?」


「だからサイレントヒルなんだよ」

 まるでそれで全て説明できるといわんばかりに言い切るイブキだった。

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