しにざマ。
いつものバス停にて――
「一年に一回しか用がないスマホアプリ?」
月夜テクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「その名もJoyaTimer。除夜の鐘を鳴らすタイミングを知らせてくれるタイマ~アプリ――一年に一回しか使わないハズよね~。中には本職のお坊さんも使ってるとの事。レヴュ~には「大晦日慌ただしく鐘を衝いていると、何回ついたか数え忘れてしまう事もこのアプリのおかげで、その不安が解消された」との書き込みも……そこは修行とかでなんとかしてほしいトコね~」
月夜がそんな声を洩らす隣では、
「としこしのシュンカンにジドリしてはいけない?」
イブキが愛用のオカルト、都市伝説を集めたアプリを見ていた。
「う〜みゅ……なんでだろぉ〜?」
首を傾げ、頭上に『?』を浮かべる。
「としこしのシュンカンにはジブンのしにざまがみえるといわれているためにふるくから、としこしのときはカガミはもちろんミズやテレビがめんをみてはいけないといわれている……へェ〜そなんだぁ〜」
「でも、なんでしぬときのジブンのすがたみちゃダメなんだろぉ〜? イブキさんなんてゲ〜ムをやりながら、そのままス〜っとみたいなかんじだとおもう」
「なんとなく不気味だからじゃないの?」
「そっかなぁ〜……月夜なんてギュ〜ドンたべすぎてとかじゃないかなぁ〜?」
「牛丼に召されるならいいかも」
「でしょ。やっぱりしにざまみても、おぉ! こ〜なんだっ‼︎ としかおもわないよねぇ〜」
楽しそうそいいう二人だった。
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