くヨ~。

 いつものバス停にて――


「も~すぐオショ~ガツかぁ~」

 イブキがお年玉の使い道を考えながら、


「なににつかお~かなぁ~? それともライネンの5のために……ためるのも~……ん?」

 そんな事を言いつつ、なにかを発見する。


「マド~ショっぽいぽちぶくろ?」

 表面に六芒星が描かれた中二心をくすぐられるデザインの紙袋。


「さいきんはゲンイキンだけじゃなくってギフトカ~ドなんかをつつむコトもある? へェ~……そなんだぁ~」

 リンゴのマ~クがはいった青いカ~ドが挟まれている魔導書ポチ袋の画像を見ながら、そんな声を洩らす。


「コンビニのネットプリントでニュ〜シュかの〜なんだ。う〜みゅ……おもしろネタにはなるかなぁ〜」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「ケンタがクリスマスチキンの供養のため神社でチキン感謝祭を行った?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ふ〜ん……そんな事してるのね〜。参加者はチキン生産に関わる油、粉、加工の取引先も参加。チキンの安全性祈願も兼ねての行事。食べた物に感謝してそ〜ゆ〜のやってるにはいい事よね〜」

 行事の様子を撮影したとおぼしき画像を見ながら、


「月夜がそんなコトしたら、ド〜ブツえんなんかよりすっごいカズのウシさんやブタさん、トリさんがあつめないとねぇ〜」


「えっ! 食べた種族は参列しなくってよくない?」

 口を挟むイブキにそう返す月夜だった。

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