ろボ。

 いつものバス停にて――


「クル~ズチェイサ~ブラスティ~がリッタイかっ!?」

 イブキがフィギアの情報を見ながら、


「すてきなデザインだよねぇ~……マクロスとガンキャノンとロマンをガッタイさせたよ~なこのデザインっ! 70ネンダイや80ネンダイ、90ネンダイのロボってなんでこぉ~オトメゴコロにつきささるのかしらっ!!」

 瞳をボトムズにしながら、そんな事をいう。


「2000ネンいこ~はなんか……こぉ~……なんか……シュっとするみたいな、そんなリアルのタイキをうごきやすいよぉ~なデザイン……ロマンおことわり、リアルついきゅ~がたのロボはねぇ~……リアルなんだけど、もっとムダなブブンつくろぉ~よっ! サタ~ンせおわせたり、ツノつけたり、アタマからキャノンほ~うったりしよ~よっ! シュっとするのもかっこいいけどっ! もっとムダにカタにドリルつけるぐらいのロマンをっ! アシにシャリンとかヘンケ~とかガッタイとか、タイミングよくペダルふまないとバクハツしちゃうとか――」

 瞳をス~パ~ロボットにしながら、そんな事をいうイブキの隣では、


「時給一円で働くヒト型ロボット?」

 月夜がそんな記事を読んでいた。


「ジキュ~1エンっ!?」

 なぜかイブキが反応する。


「採用業務で使うみたいよ」


「そっか~メンセツカンかぁ~……」

 イブキはス~ツに身を包み対面に座るロボット人事をイメ~ジする。


「やっぱりヒッサツワザとかきかれるのかなぁ~?」


「フツ~の面接でも聞かれないと思うケド……」


「それでラウルスラッシュとかイオナズンとかこたえないとおとされちゃうのかなぁ~?」


「なによ? それ??」


「とりあえず『バギム~チョ』っていったらフサイヨ~だよねぇ~」


「もう何の話ししてんだがぜんぜんわかんないっ!」

 疑問符を頭上に浮かべたまま月夜はそういうのだった。

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