きょン。
いつものバス停にて――
「ケネディだいと~りょ~をうったダンガンを3Dデ~タへ」
イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんなタイトルの記事を読んでいた。
「しかもライネンにデ~タをコ~カイ――う~みゅ……これシリョ~をみたキンダイチしゅにんとかシンジツはいつもひとつのコドモとかがカイケツしないかなぁ~?」
疲れた中年男性や蝶ネクタイの少年をイメ~ジしながら、
「もんだいはデ~タかするコトでいろいろコザイクができるよ~になるコトだよねぇ~……」
そんな風に技術の悪用を心配するイブキの隣では、
「千葉県でキョンが大発生?」
月夜がなぜかグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「キョン……きょん……KYON……なにかしら? ね~キョンって知ってる?」
「ん〜……ラノベのシュジンコ〜」
「でも、牛肉にた赤身って書いてあるわよ。それに四万頭って」
「へェ〜……ダイハッセ〜だねぇ〜」
他人事のように言うイブキ。
「待ってよ。牛肉に似た味なら……牛丼の材料に……」
「なるかもしんないけど、ギュ〜ドンじゃなくってキョンどんになるねぇ〜」
ここでようやくキョンが鹿っぽい動物だと画像がでてきた。
「自治体は一頭狩るごとに六〇〇〇円の報償金を――」
「月夜! キョンがりにいくよっ‼︎ ニト〜かればPCエンジンみにっ!」
瞳を¥にして麦藁帽に網と虫籠をもった夏休みの小学生スタイルでそういうイブキ。
「その装備で狩れるのかしら?」
バス停を担いでそう洩らし強キャラ感満載の月夜だった。
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