はんコ。

 いつものバス停にて――


「シェンム~おもしろいよ、おもしろいけど、あしたにはサクラ~しかもバイオ3までリメイクっ!?」

 イブキがゲ~ム系ニュ~スを見ながら、そんな声を洩らす。


「2がよかっただけにキタイしちゃうよねぇ~。ヨテ~では3ガツに7もでるし――でるし、でる――でるよね? 4ガツにバイオ3、5ガツにラスアス! あついっ! 2020ネンのフユあっつすぎるよっ!!」


「おっとコジマさんのデスストもわすれてないよぉ~。ノ~マンさんのハイタツやさんがカツヤクするやつ。なんてゆ~ソウのあついコ~セ~なんだっ!? もう12ガツから5ガツまでやすみにしちゃっていいんじゃないかとおも~うよねぇ~」

 イブキがそんな風にリリ~スタイトルを見ながら、テンションを上げている隣では、


「シャチハタがリップクリーるムとシャチハタ印が似すぎというクレ〜ムに対処してハンコと同じサイズのリップクリ〜ムを製作――そっち側に舵きったのっ⁉︎」

 Twitterで話題のそんな記事を読んでいた。


「まさかの対応よね〜。間違えやすいから本物つくりました……」


「イブキさんたちにはわかんないけど、おシゴトでつかうヒトとかまちがえるのかなぁ〜?」


「確かに使う機会はないわね〜」


「リップクリ〜ムだとおもってハンコだったらショックなのはわかる」


「ウチはそもそもリップクリ〜ム自体使わないな〜」


「え〜! カンソ〜しない?」


「そ〜ゆ〜時はコンビニでコロッケ買うのよ」

 月夜の乾燥対策も意外な物だった。

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