にくしんコ〜。

 いつものバス停にて――


「マックがビックマックやポテトにクジ?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「内容は割引券やコ〜ヒ〜やポテトなどが無料になる……ハンバ〜ガ〜の無料券はないのね……」

 残念そうに洩らす月夜。


「もっと大規模な肉祭りないのかしら? 牛丼一杯食べたら一〇〇杯になる的な、ステ〜キハウスで客数少なくなったんで今までと同じ価格でステ〜キもう一枚つけちゃうとか――」

 もはや錬金なみの事を言い出す月夜。


「ドンがついたモンスタ〜をギュ〜ドンか? リザ〜ドンとかグラ〜ドンかなぁ〜?」

 イブキがゲ〜ム系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「牛丼の画像っ⁉︎」

 イブキが見ている画像に気づいて月夜がそんな声をあげる。


「アンタもやっと牛丼の偉大さに気づいたのねっ!」


「ん〜……ゲ〜ムとコラボしてるから、ヤドン、ウツドン、トリトドン――」


「いいのよ。そんな言い訳しなくても」


「コラボないよ〜もフィギアとジュ〜スがもらえるから、フィギアさえもらえたらナカミは――」


「牛丼はいいわよね〜」


「ん〜……まあ、そのいいか……」

 あきらめてカバンから新作のメロンパンを取り出す。


「牛角メロンパンっ⁉︎ なにそれっ! 肉はいってんのっ?」


「ううん。はいってない」

 意図せず肉関連の物を集めてしまったイブキだった。

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