れア

 いつものバス停にて――


「う~みゅ……のむソフトクリ~ムどこにもうってないなぁ~」

 イブキがきになっているスィ~ツのレヴュ~記事を読みながら、そんな声を洩らす。


「――って、いってもキンジョのイッケンしかいってないけどねぇ~。どっかでSwitchでゲ~ムしながら、のむソフトもってるオトコのヒトが「きみ、カワイイね。これあげる」ってくれないかなぁ~?」

 商品画像を見ながら、そんなアホな妄想をするイブキの隣では、


「女性の平均バストが全国で六割近くをDカップがしめる? へぇ~……そ~なのね~」

 月夜がオシャレ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「Cカップ以上は全国四七都道府県で四二となり五県のみがBとなり、Aはゼロ県となった。きっと牛丼の影響よね~。完全栄養食の牛丼チェ~ンが全国にできた事で女性の栄養価が大きく上がって、成長が豊かになった! 大学にいったら牛丼万能説の論文でも書こうかしらっ!!」

 月夜がそんな即シュレッダ~行きのゴミ生成計画を口にする。


「それにしれもAはもういないのね~。あくまえ平均だけど……希少よね~トリプルSよね~」


「そ~だよねぇ~。イブキさんたちにはカンケ~ないけどっ!」

 自信満々にそう言い切るイブキ。


「イブキさんもいまではA――トリプルSだけど、あした――ううん、キョ~のよるにはカイになってCへ、あしたにはカイニなってDになるからなねっ!」


「いまのがレアでいいじゃない?」


「いやいや。そのキジをしんじるなら、イブキさんもCかDにランクアップするってコトだよねっ!」


「……いやこれ平均だし。本当にいなくなってるワケじゃ~」

 記事に添付されている分布画像をゼッタイと信じるイブキだった。

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