てんケ〜。

 いつものバス停にて――


「スマホがとぶっ⁉︎」

 イブキがテクノロジ〜ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「スマホケ〜スにとりつけてはこべる、こがたのドロ〜ンをはんばい。さいだい15メ〜トルのたかさからのク〜サツがカノ〜……」

 そう言いながら、空飛ぶスマホの紹介動画を見る。


「かおニンショ〜でジド〜ついびしき……う〜みゅ……じぶんでソ〜サできないのかなぁ〜ジャスチャ〜コントロ〜ル? なんかポ〜ズとるとソ〜サできんのかなぁ〜?」

 イブキはサイド・チェストのポ〜ズをとって指示を送る様をイメ〜ジする。


「こんなかんじにうごかすのかなぁ〜?」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「タイのバンコクに六キロのハンバ〜ガ〜を食べ切れたら10Kバ〜ツ進呈するという店舗が話題?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「一キロはもう当たり前になってきた、六キロにしてきたか〜……これはウチへの挑戦よね」

 外国にある店舗になぜかそんな闘志を燃やす月夜。


「六キロ……さすがに未知の世界だわ」


「イチマンば〜つっていくらなんだろぉ〜?」


「三万六〇〇〇円だって」


「う〜みゅ……PS5かえない……」


「それにしても大きなハンバ〜ガ〜ね」

 紹介画像を見ながら、


「これ月夜のおなかよりオ〜キ〜よねぇ〜」


「さすがのウチも残すかも……」


「ないないっ! 月夜ならなにがなんでもぜったいたべきるよっ!」


「なんなの? その妙な信頼感はっ⁉︎」

 自信満々で言い切るイブキにそう返す月夜だった。

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