こ〜せキ。
いつものバス停にて――
「炭火焼超厚切り熟成サ〜ロインステ〜キっ!」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、ステ〜キハウスの新メニュ〜を見て歓喜の声をあげる。
「いいわ。ステ〜キはやっぱりサ〜ロインよね〜……」
熱々の鉄板にのせられた肉厚のステ〜キ画像を見ながら、
「ウルグアイ産で牧草を食べて育った赤身がおいし〜事で有名――いいわね! サ〜ロインはアブラと赤身の量が絶妙な部位なのよね〜ナイフで切り分けながら、この脂身は後でとか……できんのよね〜」
月夜がそんな独自の食べ方を語っている隣では、
「ウチュ〜からヒライしたインセキにチキュ〜にはないキンゾキをはっけんっ⁉︎」
イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「チキュ〜にはないキンゾクっ‼︎」
その部分がイブキの心にクリティカルヒットする!
「やった! やったよっ‼︎」
隣の月夜と固い握手をしながら、
「あとはデンセツのカタナかじさえみつかったらサイキョ〜のケンができるよっ!」
「……誰よ?」
握手をしたままそう洩らす月夜。
「このコ〜セキ――エドスコットタイト。なまえはイマイチだなぁ〜……もっと……こぉ〜……オぉぉぉぉぉぉぉリファルコンっ! とかアダマンタイトぉぉぉぉぉぉぉぉ! とかカッコいいなまえにすればい〜のにぃ〜」
「様々な化合物の発見に成功した偉大な化学者からとったって書いてあるわよ」
「それならドイツのヒトからとればい〜のに〜」
「なんでよ」
「ほら、なんとかシュヴァ〜とかヴォルフガングとかカッコいいなまえがお〜くて、カガクシャもお〜い! ドイツじんのただし〜つかいかただよねぇ〜」
ドイツ人の間違った使い方を口にするイブキ。
「ドイツ人に怒られるわよ」
握手したた、そんな事を言う二人だった。
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