すぱ〜ク。
いつものバス停にて――
「牛丼屋で牛丼を安く食べる方法?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「各種のスマホ決済をつかえば大手牛丼三社でお得にね〜……一杯一六〇円は確かに安いわよね」
記事を読みながら、そんな声を洩らす。
「問題はあれもこれもってスマホ決済やカ〜ドの類つくると面倒なのよね〜。一個にまとめて全部サ〜ビス対応の最強の決済ってないのかしら?」
月夜がそんな風に消費者のワガママを口にしている隣では、
「アマゾンのデンキうなぎこのほどチョ〜サしてあらたにふたつのブンルイにわけるコトになった? ヘェ〜……そ〜なんだぁ〜」
イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「これまでド〜ブツがホ〜デンできるのは650ボルトがさいだいとされてきたが、あたらし〜のは860ボルトをケ〜ソクした。ス〜ジだとすごさがわっかんないなぁ〜」
「デンキうなぎはデンアツはチシリョ〜の10バイもあるっ⁉︎ しかし、デンリュ〜が800ボルトでホ〜デンじかんもみじかいコトからケンコ〜たいならしぬコトはない……ふむふみゅ……」
池でオッさんが一瞬で失神する動画を見ながら、
「キゼツはさせられるけど、チメ〜ショ〜にはならない……」
ロコツにがっかりした表情で、
「そんなんじゃダメよっ!」
隣の月夜がそういって口を挟んでくる。
「そ〜だよねぇ〜。やっぱしヒトをたおすぐらいじゃないとパニックえ〜がのモンスタ〜として――」
「味よっ!」
「ん?」
「味はど〜なの? おいし〜のっ?」
真剣な表情でそう問い詰めてくる月夜だった。
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