かマ。

 いつものバス停にて――


「Switchよ~のおにまげカノ~なジョイコンのトッキョしんせ~をした?」

 イブキがゲ~ム系ニュ~スのニュ~スを見ながら、


「なんだろぉ~? おりまげカノ~なJoy-Con?」

 頭上に『?』をうかべたまま続きを読み進める。


「こ~ゆ~メ~カ~のトッキョかんけ~からど~ゆ~ゲ~ムつくってるとかのホ~コ~セ~がみえてくんだけどぉ~……う~みゅ……おりまげカノ~……スマホならわかるけど、おりまげるJoy-Con……」

 イブキが必死に折り曲がるジョイコンをイメ~ジしようとしている隣では、


「どこでもピザが焼けるポ~タブル窯っ!?」

 月夜がグルメ系アプリ中にあった、そんな記事を読んでいた。


「いいわね~コレ。牛丼製造機なみにいい機械よっ!」

 ノ~トPCぐらいの大きさのピザ窯画像を見ながら、


「これさえあれば……」

 

月夜は教室や自分の部屋――コミケ会場なんかで熱々のピザを焼く様をイメ~ジする。


「こ~ゆ~事できるわよね~」

 そんなイメ~ジをしている月夜に、


「いやいや。べつにそのカマたのんでもピザきじはジブンでつくるんでしょ?」


「えっ!」

 ピザを焼き上げるイメ~ジばかりでその焼いている物の調達を考えていない月夜。


「き、きっと大丈夫よ。ほら付属でピザ生地製造機とかつくわよ……きっと」



「そんなキブツないよぉ~。ピザってケッコ~めんどくさいよぉ~。キジだけのもうってるけど、そこそこするよ」


「ウチの無限ピザ計画が……」

 月夜の幻想を壊すイブキだった。

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