にくにク。

 いつものバス停にて――


「コ~ラのアップルあじっ!?」

 イブキはなぜかスマホメ~カ~のロゴを思い浮かべながら、


「コ~ラおもったよりもいっぱいフレ~バ~あるよねぇ~。ペプシなんってヘンなアジだすのがシュミみたいになってるしぃ~……キュ~リとかひとくちめよかったけど、あとあじがナマグサイとかぁ~……コ~ラマニアとしてはでたらのまないとっ!」

 妙な使命感でそんな事を言うイブキ。


「ゆたかなリンゴのフレ~バ~、あきにピッタリのあじわい……こんだけっ!? もっとアマイとかタンサンいたいとか、あとあじナマグサイとかのんだカンソ~とかないのっ!?」

 記事にそんなケチをつけているイブキの隣では、


「肉に肉を巻いた串?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「この発想はなかったわね~。肉を肉で巻くなんてね~目からウロコだわ~」

 コンビニのカウンタ~フ~ズの新メニュ~を見ながら、そんな事を言う月夜。


「フランクにベ~コンを巻き付けるなんてね~。肉の最高の相棒は肉だった――みたいな感じかしら?」

 商品画像を見ながら、そんな事を言う。


「はっ! もしかしたら牛丼も――」

 そこで何かスゴイ事を思いついた的な表情になると、


「牛丼のうえから牛丼のっけたら――っ!?」


「ただのニハイのギュ~ドンになるだけじゃない」

 イブキがそんな事を言うのだった。

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