くマ。

いつものバス停にて――


「4、7インチサイズのアイフォンが2020ネンの3ガツきでるっ⁉︎」

イブキがテクノロジ〜系ニュ〜ズの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「にほんケ〜ザイしんぶんがつたえた……いやいや。なんかいもそんなはなしでたし、アップルがいわないとしんじないよぉ〜」

疑わしげな視線でそんな事を言いながら、続きを読み進める。


「9ガツ4ニチもデンシばんでアメリカのアップがカカクをおさえたシンセ〜ヒンを2020ネンのハルにハンバイするといった――お! アップルがいったのかなぁ〜?」


「かんじんのセ〜ノ〜は8とおなじくらいでカカクは4マンエンぜんご……このカカクならアリかもねぇ〜……ただやっぱしテント〜にならぶまではしんじられない」

イブキがそんな事を言っている隣では、


「Twitterで熊の安否が気になると話題?」

月夜が動物系のニュ〜スを集めた記事の中から、そんなものを見つけていた。


「山梨から長野にまたがる山塊で熊が西から東へと走り去り、爆裂火口跡に転落した――爆裂火口っ⁉︎」

月夜マグマの煮えたぎる火口をイメ〜ジする。


「大丈夫かしら? 熊」

つづけてハチミツを嘗める、ファンシ〜ベア〜を思い浮かべる。


「ダイジョブでしょ。クマさんだよっ!」

そう言いながら、ヨダレを垂らして血走った目で獲物を探す巨大なリアルベア〜をイメ〜ジする。


「そ〜かしら? 断崖絶壁って書いてあるわよ」

切り立った岩肌に泣きながら掴まるファンシ〜ベア〜をイメ〜ジしながら、


「ぜんぜんダイジョブでしょ」

切り立った岩肌にもっと鋭い爪を突き立てながら、ガシガシと登っていくリアルベア〜をイメ〜ジするイブキ。


「「熊マだよっ」」

熊の認識が違いすぎる二人だった。

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