F-850。

 いつものバス停にて――


「九月一日から一二日までの間に一分十円の時間制で唐揚げ食べ放題っ!」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に食いついていた!


「利用時間は六〇分、九〇分、一二〇分でそれぞれ六〇〇円、九〇〇円、一二〇〇円の三つから選択可能……う~ん……からあげ……」

 月夜は香ばしい匂いを発する唐揚げをイメ~ジする。



「六〇分からってのがね~……一〇分単位でやれるなら、ちょっと唐揚げ食べたいな~……ってときに一〇〇個とか……」

 月夜は一〇分の時間をカウントしている間に唐揚げをかっこむのをイメ~ジする。


「いいかも~……」

 恍惚とした表情でそんな声を洩らす月夜の隣では、


「8ガツ27カにISSにドッキングした。そこにのってるのはSkybot.ロシアのひとがたロボットだっ!」

 テクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「さすがロシアっ! やっぱしこのロボットもウラコンドがしこまれてんのかなぁ~? コ~ドうつこむとキリングド~ルかすんのかなぁ~??」

 なぜかワクワクしながら、そんな怖い事をいうイブキ。


「そんな事ないでしょ」


「おそロシアだもん! そんぐらいするよぉ~」


「シリアでセ~ブツヘ~キしよ~ギワクでセカイのエラいヒトからシュ~チュ~ホ~カあびるなかで「イラクのときにキサマらはおなじコトしたが、なにもみつからなかったよな?」とニラんだだけでセカイのエラいヒトたちがイッセ~にだまらせたヒトがダイト~リョ~してんだよっ! そりゃ~クマにものっちゃうよね~」

 ネットで出回ってる画像を思い出しながら、


「ウチもやりたいわね~アレ」


「やりたいんだっ!?」

 月夜の言葉に驚くイブキだった。

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