ぶタ。

いつものバス停にて――


「8ガツ31ニチにサクラたいせんのたいけんかいがあったっ!」

イブキがゲ〜ム系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「きじをかいたヒトはまえのシリ〜ズをやってて、あのユ〜メ〜なシュダイカでカンド〜したかぁ〜……キャラデザかわちゃったからなぁ〜。まえのシリ〜ズからのファンはそれでさわいでたよねぇ〜」


「イブキさんはあたらし〜のもわりとい〜とおもいんだけどなぁ〜。たいけんでてくるかなぁ〜?」

イブキがそんなよくわからない期待をしている隣では、


「アメリカのバ〜モントで豚が二五〇頭逃げ出すっ⁉︎」

月夜がなぜかグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「に、二五〇……それはすっごいパニックになったハズよね?」

月夜は丸々と肥えた豚の群れが人々を蹴散らす様をイメ〜ジする。


「ウチなら止められたかも……そしてお礼に豚一頭……」

そんな妄想をしながら、続きを読み進める。


「養豚場はパニックになったが、当の豚達は 子豚を連れノンビリと歩きながら一家団欒を過ごした……」

添付された動画の中でゆっくりノンビリ歩く豚が映っていた。


「きっと、このブタさんたちにとってはキュ〜ジツをマンキツしたテ〜ドだったんだろぉ〜ねぇ〜」

その牧歌的な動画を見て、そう言うイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る