しゅ〜ハ。

いつものバス停にて――


「ハンバ〜グレストランで四〇〇グラムの大ボリュ〜ムハンバ〜グが登場!」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「四〇〇グラムの割には大きく見えるわね〜」

月夜が読み込まれた画像を見ながら、


「ビ〜フとポ〜クの合挽き肉ブレンドしたハンバ〜グを焼き上げ、ボリュ〜ムが大きいため閉じ込められた肉汁が溢れ出る……たまにはハンバ〜グもいいかも?」

月夜が記事を読みながら、そんな事を言っている隣では、


「しっとりメロンパン?」

同じくグルメ系アプリの中にあった、そんな記事をイブキが読んでいた。


「メロンパンっていったらヒョ〜メンがカリカリでかたいのがい〜のにぃ〜……」

と、イブキが自分の好みを口にする。


「おいしければいいじゃない」


「んっ⁉︎ メロンパンはヒョ〜メンカリカリはとシットリはでハバツがんだよっ!」


「そんな下らない事で争ってんのっ⁉︎」


「メロンパンのレキシはふるくって、はるかコダイではノ〜ミソににせてつくったチエのショ〜チョ〜になってんだよっ!」


「そうかしら? メロンパンの歴史ってここ一〇〇年以内だと思うケド……」


「とくにカリカリへのこだわりは……」


「とりあえず食べてみたら? 話題なんだし」


「……まあ、月夜がそこまでゆ〜ならぁ〜」

翌日にシットリ派に宗旨替えするイブキだった。

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