ど~ぞク。
いつものバス停にて――
「おぉ! あの――あのケッサクえ~が――でるたびにゼンベ~がないちゃってたあのエ~ガ――」
「マトリックスに4でるっ!!」
イブキがなぜかテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んで、興奮していた。
「キアヌさんがひきつづきシュヤクでヒロインもいっしょ……ふたりとも……? ん~……ど~やってつなげんだろぉ~? キアヌさんはジョンウィックもいいけど、チェ~ンリアクションのころからすきなんだよねぇ~」
「そ~いえば、アンタ、ドラク――」
「そんなモノはない」
背後にヒゲの似合う武将を浮かべながら、
「らいねんからセ~サクかいし、コ~カイはいつになんだろぉ~? たのしみだなぁ~」
イブキがそんな事を言っている隣では、
「猫やペンギンは人間の事をデッカイ同族だと思っているっ!?」
月夜が動物系のニュ~スを集めた記事の中でそんなものを見つける。
「そっか~……そ~なのね~……」
月夜は吹雪の中でペンギンの着ぐるみを着込み大量のペンギンに囲まれている様をイメ~ジする。
「こんな感じかしら?」
さらにネコミミと尻尾をつけ、自分によってくる猫をイメ~ジする。
「きっと、ウチは猫になりきっていなかったのねっ! だから寄ってこなかった、きっとそうっ!!」
まるで自分に言い聞かせるようにそう言う月夜。
「いや~。月夜はテンテキだとおもわれてるよ! あのにげっぷりはゼッタイそ~!」
イブキが月夜が近寄ったときの脱兎の勢いで逃げていく動物達を思い出しながら、そういうのだった。
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