かミ。
いつものバス停にて――
「かつてゲ~ムハ~ドをつくってたパソコンメ~カ~が8ガツ5カにゲ~ミングPCカイハツをハッピョ~っ!?」
イブキがゲ~ム系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「プロジェクトエンジンっ! う~みゅ……ハドソンなきいまソフトのキョ~キュ~ダイジョブなのかなぁ~?」
記事を読みながら、しぶい表情で言う。
「テンガイのさいしんとかでたらやるけど、コズミックとかもでんのかなぁ~? わりとキレ~にまとまっておわってたし……あっ! メガパラはふっかつさせてほし~かなぁ~。テンガイもいいけど、イブキさんはメガパラかなぁ~。スト~リ~、システム、なんいど、ぜんぶがいいかんじでまとまってた。なにより、あのノリがよかったよぉ! ぞくへんほし~なぁ~……」
イブキがそんなコアユ~ザ~のワガママを口にする。
「……2はなかった。FXではなにもでてない。いいね?」
自分に言い聞かせるように小声でそう言う。
「ねぇ――」
月夜が声をかけてきた。
「ん~?」
「じゃ~ん!」
口でそんな音を言いながら『しゃらら~ん』という効果音が挿入されそうなポ~ズをとる月夜。
「? あっついときにチュ~カまんとかたべてさらにあつくしちゃったからコワれちゃったかな?」
近づいて月夜の額に手をあてながら、
「違うわよっ!」
その手を振り払い。
「髪を切ったんだケド、気づかない?」
毛先をいじりつつ、
「ん~……わかんない。ちょっときったぐらいじゃわかんないよぉ~」
「ちょっと? 一〇センチは切ったわよ」
「でも、なんでとつぜん? シツレン――なわけないよねぇ~」
「暑いし、重いのよ」
首の後ろ――うなじの辺りを押さえながら、
「おもいのっ!?」
イブキは片手で軽々と重石のついたバス停をいじっている月夜を見ながら――美容室で髪を切ったとたん、物凄い勢いで地面へと落下しクレ~タ~をつくる髪。
「も、もしかしてカミをはずすとセント~リョクあがるとか?」
バトル漫画で重い服を脱ぎ捨てるキャラを連想しながら、そういうイブキだった。
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