しょくぎョ〜。

いつものバス停にて――


「漬け込みカルビ定食か〜」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、定食レストランの新メニュ〜を見ながら、


「特にすると肉の量が一、五倍っ! いいわっ‼︎ 肉量店これほど綺麗で心踊る日本語もないわよね〜」


「タマネギや長ネギがはいった甘醤油べ〜スのタレに漬け込んだお肉! さ、サイコ〜ねっ‼︎」


「これでゴハンおかわり自由なんだもの肉が続く限りいけるわよね〜」

月夜がそんな事を言っている隣では、


「ジョシしょ〜がくせ〜があこがれているショクギョ〜?」

イブキがそんな記事を読んでいた。


「前はユ〜チュ〜バ〜とかが一位になって騒がれてたわね」

月夜がそう口を挟んでくる。


「こんかいは5イみたい」


「へぇ〜……ちょっとはまともになったのかしら?」


「10イにセキユお〜はいってるけどね」


「石油王! 日本じゃ無理じゃないかしら」


「6イにコ〜ムイン――」


「そこはまとも」


「とHIKAKINのヨメ」


「――じゃなかった!」


「2イがカンゴシとプリキュア」


「なんか現実派と夢見がちな派に分かれてるわね」


「イチバンは『はたらきたくない』だけどねぇ〜」


「それが一位なんだっ! ウチの小学生の頃は牛丼屋さんとか夢があったんだケド……」


「ゆめあるかなぁ〜?」


「でも」


「ん?」


「いま思ったんだケド、ほとんど職業じゃないわよね?」


「そだね」

個性的なランキングを見ながら、そういう二人だった。

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