れ〜きゃク。
いつものバス停にて――
「サメにかまれたサ〜ファ〜がビョ〜インにいかずバ〜にいきおサケでキズをいやし?」
イブキがそんな外国のロ〜カルテレビ局が流した記事を読んでいた。
「いいね〜。ワイルドだね〜」
イブキは血の滲む肘にグラスを当てている、男の姿をイメ〜ジする。
「フロリダでおきたんだぁ〜。サメさんにかまれたあと、ビョ〜インではなくバ〜にいってかまれたアトをみんなにジマンしていた……ジマンしてたんだっ⁉︎ かれはおいわいとしておサケをおごられてゴマンエツ……キズじたいは1、2ハリぬうほどのモノだったとゆ〜コト。イブキさんもやってきたいなぁ〜……」
「ふっ。サメにかまれたトコがいたむぜ……」
肘を抑えながら、そんな事を言っているイブキの隣では、
「ふ〜……今年も熱くかったわ。有料になって人数もちょっと減ったけど終わってみれば、結構――いや、かなりいたわね。早めに入場制限解除されて中途半端に並んじゃった人が割をくってたわね。あとあのリストバンドって意味あったのかしら?」
月夜がC96の思い出を口にしていた。
「でも、今年はそんなに暑くなかったわね。やっぱりコレのおかげかしら?」
小型のファンを取り出す。
「水を装着するとミストもでるし、ホント助かったわ」
「ん〜……コトシはかキギョ〜ブ〜スにレイボ〜はいってたみたいよ」
「そ〜いえば待機列にいた時、かなり企業ブ〜スのほうから涼しい風きてたかも?」
「ケッコ〜たおれたヒトもいるしヒトにもレ〜キャクそ〜ちつけたほ〜がいいかもねぇ〜」
そういって炎天下の工事現場で使われるファン付きのジャケットを見せる。
「甘いわよ! あの会場の熱気とゆ〜か興奮とゆ〜か、欲望、愛はそんな物では冷やせないわっ!」
「たぶん二二世紀の技術でもあの場を冷やす事はできないと思う」
「ドラ◯もんでもダメなんだっ⁉︎」
人類が科学に勝っている部分であった。
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