ほラ〜。
いつものバス停にて――
「移動販売車か〜……」
月夜が牛丼チェ〜ンのフ〜ドトラック記事を読んでいた。
「こんなんあるのね〜……一台で一〇〇前ほど提供可能か〜……これいいわね〜。自動運転にして自動調理にしてスマホアプリからすぐ呼び出せたら……いつでも牛丼じゃない!」
興奮しながら、そんな事を言う。
「ぜひ、もっと増やしてほし〜わね! オレンジドリ〜ム号っ‼︎」
月夜がそんな事を言っている隣では、
「ふ〜みゅ……のろいのニンギョ〜かぁ〜……」
イブキがオカルト系のそんな記事を読んでいた。
「エ〜ガにもなったホンモノののニンギョ〜……」
読み込まれた呪いの人形の画像を見る。
「ニンギョ〜ってゆ〜よりはヌイグルミっぽいなぁ〜エ〜ガではいかにもなセイヨ〜ふ〜のニンギョ〜だったのに……でも、けっしてハコをあけないでくださいのチュ〜イがきとかはホントにあんだぁ〜……」
「ねね。月夜もみてよ」
「う、ウチはいいわよ……」
スマホ画面を見ないようにしながら、
「へ〜き、へ〜キ。ホントにこわくないから」
そういって嫌がる月夜に見せる。
「ふ、ふ〜ん……本当になんでもないヌイグルミっぽいわね〜」
「でしょ、でしょ。あんがいホンモノってこ〜ゆ〜フツ〜っぽいのかもねぇ〜……ノ〜あるなんとかみたい」
「まあ、案外そうかもね」
「ほら、イブキさんもノ〜あるからツメもキバもムネもかくしてるしね」
「アンタはまず能がないから」
そう言い放つ月夜だった。
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