しんじツ。

 いつものバス停にて――


「牛カルビ風味ウドンか~……」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、有名カップうどんの新商品情報を見ながら、


「そう! こ~ゆ~やつよっ! 夏になるとやたらと冷やしとかサッパリとか妙に食べ応えのある物が減るのよね~……ど~してかしら?」

 胃もたれや夏バテといった事に無縁の月夜が理解できないと首を捻る。


「もっと肉マシで行くべきよねっ! 肉マシゆず明太タコヤキ肉入りとかっ!!」

 タコヤキチェ~ンの新商品にそんな魔改造を施している月夜の隣では、


「そ、そんな……う、ウソだよね……」

 イブキが何かを読みながら、驚愕の表情をしていた。


「ゴリラってバナナたべないんだっ!?」

 イブキは「うほうほ」いいながら器用にバナナの皮を剥きシャクっと齧る森の聖人のうえに大きく『×』印が刻まれる様をイメ~ジする。


「バナナとゴリラのセ~ソウチがまったくべつべつでゴリラはバナナをみたコトさえない……じゃ、イブキさんがしんじてたドン〇~のイメ~ジはなんだったのっ!?」

 イブキの頭の中で有名ゲ~ムキャラの上にも大きく『×』印がつく。


「はっ! も、もしかしてこ~ゆ~センニュ~カンってケッコ~あるのかも? ゴリラにバナナ……ネコさんとサカナ……カッパとキュ~リ……月夜とギュ~ドン……」


「ウチは毎日食べてるわよ」

 そういってインスタにあげられた、牛丼と一緒に写った画像やTikTokでベテランバイトの調理時間と月夜の完食時間勝負などのど~でもいいモノを見せてくるのだった。

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